/etc/hosts (/etc/inet/hosts)ファイルは、IPv4のアドレスが格納されています。このファイルはローカルデータベースとして、ホスト名をIPv4アドレスに関連付けます。
/etc/inet/ipnodesファイルは、IPv4とIPv6のアドレスが格納されています。このファイルはローカルデータベースとして、ホスト名をIPv4アドレスやIPv6アドレスに関連付けます。
ホストのネットワーク・インタフェースをすべて表示するには、-aオプションを指定してifconfigコマンドを実行します。
ifconfig [-a] [interface]
すべてのネットワーク・インタフェースを表示する例を次に示します。
$ ifconfig -a
lo0: flags=1000849<UP,LOOPBACK,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 8232 index 1
inet 127.0.0.1 netmask ff000000
eri0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2
inet 202.217.161.204 netmask ffffff00 broadcast 202.217.161.255
インタフェース名とフラグの一覧が出力されます。なお、lo0 はループバック用のインタフェースです。
flag | 意味 |
---|---|
UP | 起動中 |
LOOPBACK | ループバック |
IPv4 | Internet Protocol Version 4 |
インタフェース名を指定することもできます。
$ ifconfig eri0
eri0: flags=1000843<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST,IPv4> mtu 1500 index 2
inet 202.217.161.204 netmask ffffff00 broadcast 202.217.161.255
ホストのネットワーク・インタフェースの追加と削除を行うには、スーパーユーザーの権限が必要です。
インタフェースを起動するには、upオプションを指定してifconfigコマンドを実行します。
ifconfig interface up
インタフェースを停止するには、downオプションを指定してifconfigコマンドを実行します。
ifconfig interface down
停止したネットワーク・インタフェースは使用不可能になります。つまり、通信が行えなくなります。telnet でリモート・ログインして作業している場合は注意が必要です。
ネットワーク・インタフェースを停止することで、擬似的にネットワーク障害を起こして通信を不可能にすることができます。
物理インタフェースに対して複数の論理インタフェースを追加することができます。これにより、ひとつのNICで複数のIPアドレスを持つことができます。論理インタフェースの追加と削除を行うには、スーパーユーザーの権限が必要です。
論理インタフェースを追加するには、まずplumbオプションを指定してifconfigコマンドを実行します。
論理インタフェースの場合、インタフェース名は、「物理インタフェース名:番号」という形式になります。
次に、論理インタフェースにIPアドレスとサブネットマスクを設定します。
最後に、インタフェースを起動します。
eri0という物理インタフェースに対してeri0:1という論理インタフェースを追加する例を次に示します。
# ifconfig eri0:1 plumb
# ifconfig eri0:1 192.168.1.1 netmask 255.255.255.0
# ifconfig eri0:1 up
論理インタフェースを削除するには、まずインタフェースを停止してから、unplumbオプションを指定してifconfigコマンドを実行します。
eri0:1という論理インタフェースを削除する例を次に示します。
# ifconfig eri0:1 down
# ifconfig eri0:1 unplumb