Solarisのユーザコマンド

Solaris固有のコマンド一覧を次に示す。Unixの一般的なコマンドについてはUnixコマンドを参照。

Solarisのコマンドおよびアプリケーション
コマンド 説明
CC C++コンパイラ
dbx ソースレベル・デバッグ用ツール
dump オブジェクトファイルの選択部分のダンプ
euctojis 日本語EUC、JIS間のコード変換
euctosj 日本語EUC、PC漢字間のコード変換
isainfo 命令セットアーキテクチャの表示
jistoeuc JIS、日本語EUC間のコード変換
jistosj JIS、PC漢字間のコード変換
page テキストファイルの表示またはページング
pagesize メモリのページサイズを表示
pfiles 各プロセスでオープンされている全てのファイルについてfstat(2)とfcntl(2)の情報を報告
pkginfo ソフトウェア・パッケージ情報の表示
pkgtrans パッケージ・フォーマットの変換
psig 各プロセスのシグナル・アクション一覧を出力
sjtoeuc PC漢字、日本語EUC間のコード変換
sjtojis PC漢字、JIS間のコード変換
svcs サービスの状態を報告
truss システムコールとシグナルのトレース
type コマンドのタイプの検査
zlogin ゾーンにログインする
zonename 現在のゾーン名の出力

Solarisのシステム管理コマンド

Solarisシステムの保守や管理に使用するコマンド一覧を次に示す。

Solarisの管理コマンドおよびアプリケーション
コマンド 説明
coreadm coreファイルを管理する。
modload カーネルモジュールのロード
mpstat プロセッサ毎統計の報告
pkgadd ソフトウェア・パッケージをシステムへ転送
pkgrm システムからパッケージを削除
poweroff プロセッサの停止
prtconf システム・コンフィギュレーションの表示
prtdiag システムの診断情報の出力
psradm change processor operational status
psrinfo displays information about processors
prstat CPU使用率が高いプロセスの統計を報告
showrev マシンとソフトウェアのレビジョン情報を表示
snoop ネットワーク・パケットの補足と検査
svccfg サービス構成のインポート、エクスポート、および変更
swap スワップ管理インタフェース
ufsdump ファイルをバックアップする。
ufsrestore ufsdumpコマンドでバックアップしたファイルを復元する。
zoneadm ゾーンの管理
zonecfg ゾーン構成の設定

リクナビNEXT

pfiles

pfilesは、各プロセスでオープンされている全てのファイルについてfstat(2)とfcntl(2)の情報を報告するコマンドである。

ポートを使用しているプロセスを確認する例を示す。

for pid in `ps -aeo pid | grep -v PID`
do
echo PID ${pid}
pfiles ${pid} | egrep "^${pid}:|sockname:"
done

psradm (processor administration)

psradmは、プロセッサ操業状態を変更するコマンドである。

プロセッサをオフラインにする(CPUの停止、CPUを止める、CPUの切り離し)

psradm -f processor-id

プロセッサをオンラインにする(CPUの起動、CPUの再始動、CPUの組み込み)

psradm -n processor-id

プロセッサ(CPU)が何個あるか、各プロセッサの識別子( processor-id )の確認には psrinfo コマンドを使用する。

psrinfo (processor information)

psrinfoは、プロセッサに関する情報を表示するコマンドである。

psrinfo [ -v ] [プロセッサID]

デフォルトで以下の情報が出力されます。

-v オプションを指定すると、上記の情報に加えて次の情報も出力されます。

snoop

snoop は、ネットワークからパケットをキャプチャ(捕捉)して、それらの内容を表示する。スーパーユーザーのみ実行できる。

snoop [ -aqrCDNPSvV ] [ -t { r | a | d } ] [ -c max-count ] [ -d device ] [ -i filename ] [ -n filename ] [ -o filename ] [ -p first [ , last ] ] [ -s snaplen ] [ -x offset [ , length ] ] [ expression ]
-d device
device で指定したインタフェースを使って、ネットワークからパケットを受信する。
-i filename
以前にキャプチャしたファイル filename のパケットを表示
-o filename
キャプチャしたパケットをファイル filename に保存
-t { a | d | r }
タイムスタンプ表示形式の指定
形式 説明
a 時刻を絶対値 (absolute) で表示
d 前のパケットからの相対時間 (delta) で表示(デフォルトの表示形式)
r 最初のパケットからの相対時間 (relative) で表示
-v
冗長モード (verbose mode)
-V
冗長概要モード (verbose summary mode)
-x offset [ , length ]
パケットデータを16進数とASCII形式で表示する。開始位置を offset に、表示する長さを length に指定する。

Etherヘッダサイズが14バイト、IPヘッダサイズが20バイト、UDPヘッダサイズが8バイトの場合:

Etherヘッダを除外してダンプを表示

snoop -i capture-file -x 14

EtherとIPヘッダを除外してダンプを表示

snoop -i capture-file -x 34

EtherとIP、UDPヘッダを除外してダンプを表示

snoop -i capture-file -x 42 udp

特定の条件を満たすパケットを抽出することもできる。引数 expression に以下の条件を指定する。

host hostname
指定したホストがソースアドレスまたは宛先アドレス
greater length
長さが length より大きい
less length
長さが length より小さい
udp
UDPプロトコル
tcp
TCPプロトコル
port no
指定したポート番号

showrev (show revision)

showrevは、現在のハードウェアおよびソフトウェアのレビジョン情報を表示するコマンドである。レビジョン情報には、次のものがあります。

swap

swapユーティリティは、メモリ・マネージャによって使われるスワップ領域を追加/削除/監視する方法を提供します。

swap [ -s ]

以下に示すオプションを指定することができます。

-s
使用済みおよび使用可能な合計スワップ空間に関するサマリー情報を表示する。

システム・コールとシグナルのトレース

trussユーティリティは、指定したプロセスが呼び出したシステム・コールと受信したシグナルをトレースして、標準出力に出力します。

truss [ -cf ] { コマンド名 | -p プロセスID }

既に動作中のプロセスをトレースするには、trussのオプション -p プロセスID を指定します。

コマンドを新たに起動してトレースするには、trussの引数として実行するコマンド名を指定します。

trussに以下のオプションを指定することができます。

-c
システム・コールが呼ばれた回数を数えて、その回数を出力します。
-f
指定したプロセスが生成した子プロセスの情報も採取します。この場合、出力結果としてプロセスIDも出力されます。

type

typeユーティリティは、引数に指定されたコマンドが使用されたときに、どのように解釈されるかをチェックします。また、該当するものがあれば、そのパス名を表示します。

コマンドとして解釈されるものの種別を次に示します。