JIS X 0160 ソフトウェア・ライフサイクル・プロセス

JIS X 160 とはソフトウェア・ライフサイクル・プロセスに関する日本工業規格で、システム開発の発注側と受注側の双方で相互に理解できるソフトウェア・ライフサイクル・プロセスの共通枠組みを、明確に定義された用語で規定したものである。プロセスおよびアクティビティ、タスクの3階層で構成される。

階層 説明
プロセス 契約作業およびシステム開発作業を役割の観点でまとめたもの。アクティビティの集合である。
アクティビティ タスクの集合で、プロセスの構成要素となる。
タスク 具体的に遂行するための個々の作業。アクティビティを構成する要素となる。

規格の内容は、www.jisc.go.jpのサイトからJIS検索を行うことで閲覧することができる。

修整

ライフサイクルモデルの目的及び成果を達成するために、ライフサイクルプロセスを修正するか、又は新しいライフサイクルプロセスを定義することを「修整 (Tailoring)」という。

共通フレーム2013

共通フレームとは、ソフトウェアの構想から開発、運用、保守、廃棄に至るまでのライフサイクルを通じて必要な作業項目、役割等を包括的に規定した共通の枠組みである。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定しており、最新の版は共通フレーム2013である。

共通フレームでは、JIS X 0160に基づいてシステム開発作業をプロセス、アクティビティ及びタスクの3階層で定義している。

共通フレーム2013(電子版)