JP1とは、日立製作所が開発・販売する統合システム運用管理ソフトウェアである。

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JP1は次に示すようにいくつかの製品群から構成されている。

製品 説明
JP1/Base JP1/Integrated ManagementやJP1/Automatic Job Management Systemの基盤となる製品
JP1/Automatic Job Management System 業務の実行順序やスケジュールを定義して自動実行する製品
JP1/File Transmission Server/FTP ネットワークでファイルを伝送する製品
JP1/Integrated Management システムの稼働状況を集中監視する製品

JP1/Base

JP1/BaseはJP1の核となる製品であり、JP1/Integrated ManagementやJP1/Automatic Job Management Systemの基盤となっている。

JP1/Baseのコマンド一覧
コマンド 説明
jbs_spmd_status イベントサービス以外のプロセス動作状況を表示する。
jbs_start JP1/Baseを起動する。
jbs_stop JP1/Baseを終了する。
jbsgetumap 登録済みのユーザマッピング情報を表示する。
jbslistsrv 接続先認証サーバを表示する。
jevstat イベントサービスのプロセス動作状況を表示する。

JP1/Automatic Job Management System

JP1/Automatic Job Management Systemは、業務の実行順序やスケジュールを定義して自動実行する製品である。

JP1/Automatic Job Management Systemのコマンド一覧
コマンド 説明
ajsdefine ユニット定義ファイルに記述されたパラメータでジョブネットワーク要素を定義する。
ajsentry 定義済みのジョブネットを実行登録する。
ajsprint ジョブネットワーク要素の定義内容を出力する。
ajsqlsetup キューレスジョブ実行環境をセットアップする。
jajs_start JP1/Automatic Job Management Systemを起動する。
jajs_stop JP1/Automatic Job Management Systemを停止する。

最上位のオブジェクトとは「AJSROOT1」というスケジューラサービスであり、ジョブの実効制御を行う。

スケジューラサービスの下にジョブグループを作成する。ジョブグループの下にジョブグループやジョブネットを作成する。

ジョブグループには、運用日や休業日を定義したカレンダーを紐付けできる。

ジョブネットにはスケジュールを紐付けできる。

JP1/File Transmission Server/FTP

JP1/File Transmission Server/FTPは、ネットワークでファイルを伝送する製品である。

JP1/File Transmission Server/FTPのコマンド一覧
コマンド 説明
ftsregc 伝送情報を表示、登録、変更又は削除する。
ftstran 伝送を実行する。
ftsutil JP1/FTPの環境情報を表示又は変更する。
startup JP1/FTPデーモンを起動する。
stop JP1/FTPデーモンを停止する。

ajsdefine

ajsdefineとは、ユニット定義ファイルに記述されたパラメータでジョブネットワーク要素を定義するJP1コマンドである。

ajsdefine [-F service] [-S] [-t|-x] [-e|-f|-i] [-d unit] [file ...]
service
サービス名
unit
定義先ユニット名
file
ユニット定義ファイル名

ajsdefineコマンドの使用例を示す。

ajsdefine -d /AJSROO1 foo.txt

ajsentry

ajsentryとは、定義済みのジョブネットを実行登録するJP1コマンドである。

ajsentry [-n] [-w] job ...
-n

ジョブネットに定義されたスケジュールを無効にして、ジョブネットを即時実行登録する。

-w

即時実行登録した場合、ジョブネットの実行が終了したあとにコマンドを終了する。-nオプションと共に指定する。

ajsprint

ajsprintとは、ジョブネットワーク要素の定義内容を標準出力ファイルに出力するJP1コマンドである。

ajsprint [-a] job
job
ジョブネット名又はジョブグループ名
ajsprint -a "/000_システム管理/*"

ftsregc

ftsregcとは、伝送情報を表示、登録、変更又は削除するJP1コマンドである。

伝送情報を表示する。

ftsregc -L card

伝送情報を登録する。

ftsregc -N [card] [option]

伝送情報を変更する。

ftsregc -C card [option]

伝送情報を削除する。

ftsregc -D card
card

伝送カード名を指定する。

option

伝送オプションを指定する。

伝送情報オプション
オプション オプション引数
-TC 伝送カード名
-TH 接続先ホスト名
-TP 接続ポート番号
-TU ログインユーザ名
-TW ログインパスワード
-TT 送受信種別
SEND: 送信(上書き)
RECV: 受診
APPE: 送信(追加)
-TY 伝送モード
ASCII: アスキーモードで伝送する。
BINARY: バイナリモードで伝送する。
-TM 圧縮モード
STREAM: 圧縮しないで伝送する。
COMPRESS: ファイルを圧縮して伝送する。
-TK サイズ確認
CHECK: サイズを確認する。
UNCHECK: サイズを確認しない。
-TL ローカルファイル名
-TR リモートファイル名
-TS 正常時に起動するプログラム名
-TF 異常時に起動するプログラム名
-TX FTPコマンド
-TO コメント
-TA 単/複伝送
AUTO: 自動切り替え
MULTIPLE: 複数ファイル伝送
SINGLE: 単一ファイル伝送

ftstran

ftstranは、ファイル伝送を実行するJP1コマンドである。伝送には、指定した伝送カード名でファイル伝送を実行する「選択実行」と、指定した伝送カードの内容を変更して伝送を実行する「オンデマンド実行」の2種類がある。

指定したカード名でファイル伝送を実行する(選択実行)。

ftstran card

指定した伝送カードの内容を変更して、ファイル伝送を実行する(オンデマンド実行)。

ftstran card [-N outfile] [-E errfile] [-M {B|T}] [-H host] [option ...]
card

伝送カード名を指定する。

-N outfile

伝送正常終了時に結果を出力するファイル名を指定する。

-E errfile

伝送異常終了時に結果を出力するファイル名を指定する。

-M B

バイナリ形式で出力する。

-M T

テキスト形式で出力する。

-H host

クライアント側のJP1/FTPデーモンが稼働しているマシンのホスト名を指定する。

option

伝送オプションを指定する。

伝送情報オプション
オプション オプション引数
-TC 伝送カード名
-TH 接続先ホスト名
-TP 接続ポート番号
-TU ログインユーザ名
-TW ログインパスワード
-TT 送受信種別
SEND: 送信(上書き)
RECV: 受診
APPE: 送信(追加)
-TY 伝送モード
ASCII: アスキーモードで伝送する。
BINARY: バイナリモードで伝送する。
-TM 圧縮モード
STREAM: 圧縮しないで伝送する。
COMPRESS: ファイルを圧縮して伝送する。
-TK サイズ確認
CHECK: サイズを確認する。
UNCHECK: サイズを確認しない。
-TL ローカルファイル名
-TR リモートファイル名
-TS 正常時に起動するプログラム名
-TF 異常時に起動するプログラム名
-TX FTPコマンド
-TO コメント
-TA 単/複伝送
AUTO: 自動切り替え
MULTIPLE: 複数ファイル伝送
SINGLE: 単一ファイル伝送

ftsutil

ftsutilは、JP1/FTPの環境情報を表示又は変更するJP1コマンドである。

JP1/FTPの環境情報を表示する。

ftsutil -L

JP1/FTPの環境情報を変更する。JP1/FTPの環境情報を変更した場合、設定を反映するために、JP1/FTPデーモンを再起動する必要がある。

ftsutil -C option value ...
オプション 説明
-EV サーバ(着信)側のファイル作成マスク
-EK クライアント(発信)側のファイル作成マスク

ファイル作成マスクを設定する例を示す。

ftsutil -C -EV 002 -EK 002

startup

startupはJP1/FTPデーモンを起動するJP1コマンドである。

/etc/opt/jp1_fts/startup

stop

stopはJP1/FTPデーモンを停止するJP1コマンドである。

/etc/opt/jp1_fts/stop

jbsgetumap

jbsgetumapとは、登録済みのユーザマッピング情報を表示するJP1コマンドである。

jbsgetumap [-h host]
host

クラスタシステムで運用している場合に、ユーザマッピング情報を表示するホスト名を指定する。

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