Eclipseは、Eclipse Foundationによりオープンソースで開発されている統合開発環境(Integrated Development Environment: IDE)である。
Eclipseは基本的な機能だけを提供するシンプルなIDEであるが、プラグインをインストールすることで、各種ツールの機能をEclipseから利用することが可能になる。Eclipseにいくつかのプラグインをあらかじめインストールした「Eclipseパッケージ」も用意されている。
Eclipseでプログラムを開発する場合、まず初めにプロジェクトを作る必要がある。プロジェクトとは、プログラムを構成するソースコードやライブラリ、設定などをまとめておくディレクトリ/フォルダである。開発するプログラムの内容に応じて、プロジェクトにはいくつかの種類がある。
Eclipseにはデバッグ機能が備わっている。デバッグ機能を使うことで、プログラムを実行しながら、指定したソースコードの行でプログラムを一時停止したり、プログラム処理の流れを1行ずつ確認することができる。また、変数に併入されている値をプログラムの実行中に確認できる。
Eclipseのインストーラは、はEclipse Foundationのサイトからダウンロードする。
Eclipseのユーザインタフェースは英語表記である。Eclipseを日本語表記にしたい場合は、日本語化プラグインをインストールする必要がある。Eclipseの日本語化プラグインには「日本語化言語パック (サードパーティ版)」や「Pleiades - Eclipseプラグイン日本語化プラグイン」がある。
jarファイルをプロジェクト内にコピーする。「パッケージ・エクスプローラー」ビューでjarファイルを選択して、右クリックメニューの[ビルド・パス] - [ビルド・パスに追加]を実行する。これで選択したjarファイルがプロジェクトのクラスパスに追加される。追加されたjarファイルは「パッケージ・エクスプローラー」ビューの「参照ライブラリー」下に表示される。
eclipse.exe [-clean]
Eclipse実行環境やOSGiフレームワークによってキャッシュされたデータを初期化してからEclipseを起動する。
ショートカットキー | メニュー |
---|---|
Ctrl + Shift + R | [ナビゲート] - [リソースを開く] |
ソースコードのインデントを揃える操作を次に示す。
HTMLエディタのインデントを設定する手順を次に示す。
JavaScriptスタイルの設定
エディタでCtrl + Shift + Fを押下することで、コードのフォーマットが実行される。
Eclipseでは、ソースコードを保存するときにインポートの編成やコードフォーマッタの適用などを自動的に実行する「保管アクション」という機能がある。
メニューから[ウィンドウ(Window)] - [設定(Preferences)]を選択して、表示されたツリーからJava > エディタ(Editor) > 保管アクションをクリックする。「保管時に選択したアクションを実行(Perform the selected actions on save)」チェックボックスにチェックを入れる。
ゲッターとセッターを挿入したいソースプログラムの任意の位置で右クリックメニューから[ソース] - [getterおよびsetterの作成]をクリックする。
「getterおよびsetterの選択」ダイアログでフィールドを選択して、OKボタンをクリックする。
おもなプラグインを次の表に示す。
プラグイン | 説明 |
---|---|
EGit | Eclipseからバージョン管理システムGitを使うためのプラグイン |
FindBugs | Javaのソースコードにあるバグを解析する。 |
GEF | Graphical Editing Framework |
JDT | Eclipse Java Development Tools |
m2e | Maven統合 |
Mylyn | IDE tool for ALM (Application Lifecycle Management) |
PDE | Plug-in Development Environment |
WTP SDK | Web Tools Platform Software Development Kit |
AmaterasERD | ER図を描くためのEclipseプラグイン |
AmaterasUML | UMLを描くためのEclipseプラグイン |
AmaterasStepCounter | ステップカウンタ |
serialVersionUIDをEclipseで自動生成するには、事前に次の設定を行う。
上記の設定を行っていれば、java.io.Serializableインタフェースを実装したクラスに「シリアライズ可能クラス Class はlong型のstatic final serialVersionUIDフィールドを宣言していません」と警告が表示される。
警告が表示されているクラスのクラス名にマウスカーソルを当てると、コンテキストメニューが表示される。コンテキストメニューの[シリアルバージョンIDの追加]をクリックすると、serialVersionUIDフィールドが追加される。