Oracle SQL Developer

Oracleデータベースの開発ツールであるSQL Developerのインストール方法や接続、SQL実行、実行計画の見方などを解説します。

Oracle SQL Developerとは、OracleデータベースをGUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)で操作する開発ツールであり、無料で使用できる。OracleデータベースをCUI(キャラクタ・ユーザ・インタフェース)で操作するSQL*Plusのコマンドも(一部)使用できる。

ダウンロード

Oracle SQL Developerは、Oracle Technology Network Japanのサイトからダウンロードできる。

インストール

Oracle SQL Developerをインストールするには、OTN Japanからダウンロードしたファイルを展開する。

使い方

データベース接続を新規作成する

  1. 「ファイル」メニューの「新規」をクリックする。
  2. 「新規ギャラリ」ダイアログが開くので、「カテゴリ」の「接続」を選択する。
  3. 「アイテム」の「データベース接続」を選択して、「OK」ボタンをクリックする。
  4. 「データベース接続の作成/選択」ダイアログが開くので、接続に必要な項目を入力する。
  5. 「保存」ボタンをクリックして、データベース接続の設定を保存する。
  6. 「接続」ボタンをクリックすると、データベースに接続される。

保存済みのデータベース接続の設定は、「接続」ペインに表示される。次回からはこの接続設定を選択してデータベースと接続できる。

日付表示の書式を変更する

Oracle SQL Developer で日付表示の書式を変更するには、以下の手順で行う。

  1. 「ツール」メニューの「プリファレンス」をクリックする。 を選び、ダイアログを開く。
  2. 左のメニュー・ツリーで「データベース」の「NLS」を選ぶ。
  3. 右の一覧から「日付書式」を変更する。
  4. 「OK」ボタンをクリックする。

エクスポート

Oracle SQL Developer で表をエクスポートするには、以下の手順で行う。

  1. 「Oracle接続」ツリーからエクスポートしたい表を選ぶ。
  2. 表を右クリックしてコンテキスト・メニューを表示する。
  3. コンテキスト・メニューの「エクスポート」をクリックする。
  4. エクスポート・ウィザード画面が表示されるので、必要な項目を入力する。

SQLファイル実行

Oracle SQL Developer でSQLファイルを実行するには、以下の手順で行う。

  1. .sql ファイルをクリックして、Oracle SQL Developer にドラッグする。
  2. SQL ファイルの内容が SQL Worksheet に表示される。
  3. 「スクリプトを実行」ボタンをクリックする。

実行計画を出力する

実行計画を出力するには、データベースに接続した状態でSQL文にカーソルを置き、「実行計画」アイコンをクリックする。

実行計画の見方
実行計画 説明
TABLE ACCESS (FULL) 全表スキャン
HASH JOIN ハッシュ結合
HASH JOIN (RIGHT OUTER) ハッシュ結合

デバッグ

SQL Developerは、PL/SQLプロシージャ、ファンクション及びパッケージをデバッグする機能が備わっている。デバッグではブレークポイントを設定したり、ステップ実行ができる。デバッグするにはデバッグモードでコンパイルする必要がある。

「残りの結合グラフから切断されています」と警告が表示されるとき

SQL Developerで「残りの結合グラフから切断されています」と警告が表示されることがある。これは、1対多のテーブル間の結合条件を、「多」」の方から先に記述していることが原因である。ただし、この警告が表示されていても、SQLの動作には問題ない。