OpenOffice.org Calcのグラフ (Chart.Diagram) では、X軸およびY軸、Z軸、第2X軸、第2Y軸は軸オブジェクト(com.sun.star.chart.chartAxis)で表されています。
軸オブジェクトのプロパティを次に示します。
名前 | 種類 | 意味 |
---|---|---|
Max | Double | 軸の最大値 |
Min | Double | 軸の最小値 |
Origin | Double | 軸の原点 |
StepMain | Double | 軸主目盛線の間隔 |
StepHelp | Double | 軸補助盛線の間隔 |
AutoMax | Boolean | 最大値の自動判定 |
AutoMin | Boolean | 最小値の自動判定 |
AutoOrigin | Boolean | 原点の自動判定 |
AutoStepMain | Boolean | 主目盛線の間隔の自動判定 |
AutoStepHelp | Boolean | 補助盛線の間隔の自動判定 |
NumberFormat | Boolean | 数の書式 |
軸の最大値は、AutoMaxプロパティがTrueであれば自動的に決まります。マクロで最大値を指定する場合は、AutoMaxプロパティにFalseを設定して、Maxプロパティに最大値を設定します。AutoMaxプロパティのデフォルト値はTrueです。
軸の最小値は、AutoMinプロパティがTrueであれば自動的に決まります。マクロで最小値を指定する場合は、AutoMinプロパティにFalseを設定して、Minプロパティに最小値を設定します。AutoMinプロパティのデフォルト値はTrueです。
数の書式
セルに数値を表示する際、いろいろな書式で表示することができます。たとえば、千単位で区切ったり、小数点以下の桁数を指定したり、先頭の0を表示するか否かなどを指定することができます。数値の書式を指定するには、セル・オブジェクトやRangeオブジェクトのNumberFormatプロパティを設定します。
NumberFormatプロパティに設定するのは、Long型の数値です。この値と書式との関係を次に示します。
値 | 書式 | 書式コード |
---|---|---|
0 | Standard | Standard |
1 | -1234 | 0 |
2 | -1234.12 | 0.00 |
3 | -1,234 | #,##0 |
4 | -1,234.12 | #,##0.00 |
5 | -1,234.12 | #,###.00 |
10 | -13% | 0% |
11 | -12.95% | 0.00% |
36 | 1999/12/31 | YYYY/MM/DD |
37 | 99/12/31 | YY/MM/DD |
101 | -\1,234 |
[$¥-411]#,##0;-[$¥-411]#,##0 |
102 | -\1,234.00 |
[$¥-411]#,##0.00;-[$¥-411]#,##0.00 |
セルの書式設定をする例を次に示します。この例では、数値を千単位で区切り、小数点以下の桁は表示しないように設定しています。
Dim oCell As Object
oCell = ThisComponent.Sheets(0).getCellByPosition(0, 0)
oCell.NumberFormat = 3
oCell.Value = 1234.12
セル・オブジェクトではなく、RangeオブジェクトのNumberFormatプロパティを設定すれば、まとめて複数のセルの書式を設定することができます。