システムエンジニアやサービスエンジニアなどIT系人材に求められる知識のうち、プロジェクトマネジメントやサービスマネジメントに関する記事をまとめています。
PMBOK (Project Management Body of Knowledge)とは、PMI (Project Management Institute)が作成したプロジェクトマネジメントの基礎知識体系のことである。PMBOKではプロジェクトマネジメントを5つのプロセスプロセスグループと9つの知識領域によって体系化している。
9つの知識領域
プロジェクト憲章とは、プロジェクトオーナやスポンサーなどによって発行される文章で、プロジェクトを公式に認可する役割を持つものである。このプロジェクト憲章でプロジェクトマネージャが任命され、費用や要員などの資源を使用する権限を与えられる。
WBS (Work Breakdown Structure) は、プロジェクトの計画を立てるときの手法のひとつで、システム開発の作業と成果物をトップダウン方式で細かく分割した構成図で表現する。 これにより、作業の内容や範囲が体系的に整理でき,作業の全体が把握しやすくなる。
アクティビティ(作業)の期間を見積もるのに次の3つのパターンの値を求めて、その平均値や加重平均値、期待値などを使って所要期間を見積もる。
EVM (Earned Value Management)は、プロジェクトの進捗状況を定量的に把握する手法である。
PV (Planned Value)とは、予定した作業に対して期間ごとに割り当てられた計画段階の予算のことである。
AC (Actual Cost)は、期間内に実際に費やされたコストのことである。
EV (Earned Value)は、計画価値の達成度を表す指標である。
責任分担表とは、プロジェクト・スコープ・マネジメントで作成されたWBSの作業項目ごとに、資源と責任の関係をまとめた表のことで、RAM (Responsibility Assignment Matrix)やTRM (Task Responsibility Matrix)等と呼ばれるものである。
RACI図は、プロジェクトを要員又は組織に役割分担させる際に使用される図である。
役割 | 説明 |
---|---|
Responsible | 実行責任者。タスク達成のために働く責任者。 |
Accountable | 説明責任者。タスクの正しい完了について外部からの問合せに対して責任を持って対応する。 |
Consulted | 協業先。意見を求められる者。 |
Informed | 報告先。進捗を常に把握している者。 |
事務センタ | システム開発部 | システム運用部 | |
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要件定義 | AI | R | CI |
基本設計 | I | RA | CI |
詳細設計 | I | RA | CI |
プログラム製造 | I | RA | CI |
結合テスト | I | RA | CI |
総合テスト | AI | R | CI |
導入 | AI | C | R |
ISO 31000は、すべてのリスクに適用できる汎用的なプロセスとフレームワークを提供する国際規格である。
RFPとは、複数企業に対して提案を依頼する文書のことであり、必要な機能、納期及び費用などについて記載されている。
ITIL (Information Technology Infrastructure Library)とは、ITサービスの管理・運用規則に関するベストプラクティスを包括的にまとめたものである。
ITILでは、利用部門が業務要件に合わせて必要なITサービスをいつでも利用できるように、運用管理部門の管理業務プロセスとして可用性管理を定義している。
可用性とはシステムの壊れにくさである。障害の発生しにくさや、障害発生時の修復速度などによって評価される。アベイラビリティとも言う。
サービスレベル合意書(SLA: Service Level Agreement)とは、顧客と合意に達したサービスレベルのことである。