java.util

java.util は様々な場面で利用できるユーティリティを提供するパッケージである。

目次

  1. 1 インタフェース
    1. 1.1 Collection
    2. 1.2 Iterator<E>
    3. 1.3 List<E>
    4. 1.4 Map
    5. 1.5 Map.Entry<K, V>
    6. 1.6 Set
  2. 2 クラス
    1. 2.1 ArrayList
    2. 2.2 Date
    3. 2.3 HashMap
    4. 2.4 Properties
    5. 2.5 Random
    6. 2.6 UUID
  3. 3 列挙型
    1. 3.1 TimeUnit

1 インタフェース

1.6 java.util.Set<E>

Setインタフェースは重複要素のないコレクションである。

2 クラス

java.utilパッケージには次に示すクラスがある。

java.utilパッケージのクラス
クラス 説明
ArrayList<E> サイズ変更可能な配列
Properties プロパティの永続セット
Random 一連の擬似乱数を生成する

java.utilパッケージは、様々なユーティリティクラスを提供します。

2.1 java.util.ArrayList

java.util.ArrayList<E>のコンストラクタは初期サイズとして、要素を10個格納できるArrayListを作成する。Eにはクラス名を指定する。EにはJava変数の基本型を指定することはできない。基本型のArrayListを作成したい場合は、Java変数の基本型に対応したラッパークラスを指定する。

Java変数の基本型に対応するクラス
基本型 クラス
boolean java.lang.Boolean
byte java.lang.Byte
char java.lang.Character
short java.lang.Short
int java.lang.Integer
long java.lang.Long
float java.lang.Float
double java.lang.Double
ArrayList<Integer> intArray = new ArrayList<Integer>();
ArrayList<String> strArray = new ArrayList<String>();

ArrayListに値を格納するにはaddメソッドを使用する。

public boolean add(E o)

指定した要素をリストの最後に追加する。

2.4 java.util.Properties

プロパティファイルとは、様々な設定値を格納したテキストファイルのことです。テキストファイルの中身は「プロパティ=値」の形式で記述します。例として、プロパティファイル sample.properties の中身を次に示します。

host=localhost
port=9199
user=scott
password=tiger

プロパティを表すクラスとしてPropertiesクラスがあります。loadメソッドを用いてプロパティファイルを読み込みます。必要なプロパティの値はgetPropertyメソッドで取得することができます。

Properties p = new Properties();
FileInputStream fis = new FileInputStream("sample.properties");
p.load(fis);
String host = p.getProperty("host");

プロパティファイルを配置するディレクトリは、Javaのクラスパスに設定しなければなりません。

2.5 java.util.Random

乱数を生成するには、Random クラスのインスタンスを生成して、各種メソッドを呼び出します。

乱数を生成するメソッドは、生成する数の型によっていろいろ用意されています。

int 型の乱数を生成するには、Random.nextInt() メソッドを使用します。

int nextInt(int n)

0以上 n 未満の乱数を戻します。生成される数は整数です。

double 型の乱数を生成するには、Random.nextDouble() メソッドを使用します。

double nextDouble()

0以上1.0未満の乱数を戻します。生成される数は実数です。

boolean 型の乱数を生成するには、Random.nextBoolean() メソッドを使用します。

boolean nextBoolean()

true または false をランダムに戻します。

0から99までの乱数を生成するJavaソースコードの例を次に示します。

Random random = new Random();
int n = random.nextInt(100);

java.util.Random クラス以外にも、java.lang.Math クラスの random() メソッドを使用して乱数を生成することができます。こちらは static なスレッドのため、クラスをインスタンス化する必要はありません。

2.6 java.util.concurrent.TimeUnit

TimeUnitの定数
定数 説明
DAYS
HOURS
MINUTES
SECONDS
MILLISECONDS ミリ秒
MICROSECONDS マイクロ秒
MANOSECONDS ナノ秒