HTML <base>

<BASE> はリンク先のベースターゲット(基準値)を指定するHTMLタグです。 また、リンク先のページを開くときのウィンドウやフレームを指定することもできます。 <HEAD> と </HEAD> の間に記述します。

構文

HTMLの場合、タグ名は大文字と小文字のどちらでもよい。XHTMLの場合、タグ名は小文字で記述する。

HTML

<base>

属性

baseタグには次の属性を指定できる。

accesskey
要素に対するショートカット・キーを指定する。空白で区切って複数のキーを指定することもできる。
autocapitalize
ユーザーが入力または編集したときに、入力文字列の大文字化を自動的に行うかどうかを指定する。
autocapitalize属性
説明
off 自動的な大文字化は行わない。
on 最初の文字を大文字にする。
words 各単語の最初の文字を大文字にする。
characters すべての文字を大文字にする。
class
CSSのクラスを指定する。空白で区切って、複数のクラスを指定することもできる。
contenteditable
ユーザーによる要素の編集が可能かどうかを指定する。
contenteditable属性
説明
true 要素を編集できる。
false 要素は編集できない。
data-*
カスタムデータ属性を指定する。「data-」の接頭辞に続く属性名は、任意の文字列を指定できる。
href
リンク先の基準となるURIを記述します。たとえば、基準URI(base要素のhref属性)が itref.fc2web.com で、リンク先(<A>タグのhref属性)が index.html であれば、実際のリンク先は itref.fc2web.com/index.html となります。
<base href="segakuin.com">
id
HTML文書内で一意な識別子を指定する。CSSJavaScriptで要素を一意に特定したい場合に使用する。
target
リンク先のページを開くときに現在のウィンドウを使うか、新しいウィンドウを開くかを指定します。省略した場合は、現在のウィンドウを使います。HTML 4.01 Strict や XHTML では廃止されました。
base要素のtarget属性
説明
_blank 新しいウィンドウを開きます
_self 現在のウィンドウを使います
_top フレーム分割している場合、フレームを解除して現在のウィンドウを使います
名前 指定した名前のフレームを使います

HTMLタグ <base> の使用例を次に示します。

<html>
<head>
  <title>An example of base element</title>
  <base href="segakuin.com" target="_blank">
</head>
<body>
  <p>
    <a href="index.html">An example of base element</a>
  </p>
</body>
</html>

JavaScript

JavaScriptからはHTMLBaseElementインタフェースを通じてbase要素にアクセスできる。

HTMLBaseElementインタフェースは次に示すプロパティを持つ。

HTMLBaseElementインタフェースのプロパティ
プロパティ 説明
accessKey DOMString base要素のaccessKey属性
contentEditable DOMString base要素のcontentEditable属性
dataset DOMStringMap base要素のカスタムデータ属性(data-*)
dir DOMString base要素のdir属性
draggable Boolean base要素のdraggable属性
href DOMString base要素のhref属性
innerText DOMString ノードに描画されるテキスト
lang DOMString base要素のlang属性
style CSSStyleDeclaration base要素のstyle属性
target DOMString base要素のtarget属性
title DOMString base要素のtitle属性

内容

base要素の内容は無く、空要素である。

タグの省略

base要素に終了タグは無い。

HTMLタグ

参考文献

WHATWG. 2021. HTML Living Standard